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ジェームズ・ディーン
「最後の85日」の写真をデジタル修復
自動運転技術の時代に再び脚光
「理由なき反抗」「エデンの東」「ジャイアンツ」を残し24歳で早世したアメリカの伝説的俳優ジェームズ・ディーン(1931-1955)の写真のデジタル修復を神戸で行っています。神戸市在住の飲料水会社創業者の大西清太氏(1932-)がオリジナルネガとして約1600カット所有するものです。遺作映画「ジャイアンツ」の公式スチール写真、友人の夫妻の自宅でくつろぐ「素顔」の写真を含む写真家サンフォード・ロス(1907-1962)撮影による非常に貴重なコレクションです。
ハリウッドのアイコンとしてのディーンだけでなく、自動運転技術の開発など事故死しない社会を本気で目指す企業が相次ぐ中、24歳で不慮の事故で命を絶たれた若き才能を現代に復活させる意義は大きいといえます。「ディーン最後の85日」を写した1600カットにおよぶ歴史的な写真を後世に残すべく一点あたり一日かけて専門技術を持つチームが写真のデジタル修復をしています。
修復済みの額装写真
世界限定100のファインアートプリント
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俳優
ジェームズ・ディーンJAMES DEAN
「エデンの東」「理由なき反抗」でスターダムにのし上がり、
第3作「ジャイアンツ」の公開時、彼はもうこの世にいなかった。
1931年インディアナ州生まれ。映画「エデンの東」(1955年)、「理由なき反抗」(1955年)、「ジャイアンツ」(1956年)に主演。「ジャイアンツ」の撮影終了一週間後の1955年9月30日、カリフォルニア州で愛車ポルシェ550/1500RSを運転中に事故死。享年24。
「理由なき反抗」では1950年代の若者の鬱屈した感情を演じ、同世代から共感を得た。「エデンの東」では「父から愛されていないのではないか」と悩む青年を演じ、「ジャイアンツ」では一人の人物の青年期から熟年期を広大な土地を持つ牧場主に反発する牧童、米国でも屈指の大富豪となった名士と演じきったことが高く評価され、アカデミー賞にも2度ノミネートされる。「ジャイアンツ」ではエリザベス・テイラーと共演する。
ディーンが劇中で着用したブルージーンズ、赤いジャンパーは若者たちの間で流行となり、大人社会に反抗する姿勢の象徴となった。また自動車レースにのめり込み、プロレーサー級の腕を持っていたディーン。
「ジャイアンツ」公開時にすでにこの世にいなかったディーンが「流星のごとき寵児」となって人々の中で記憶されているのは、死後も繰り返し映画がリバイバル上映されているからだろう。ファン層は80代から40代後半までと広く、未だに世界中で知名度が高い。
プロジェクトメンバー
Project Members
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プロジェクトマネージャー/写真家
中野 智文
TOMOFUMI NAKANO
1978年兵庫県出身。新聞編集者を経てEPA通信社でプレスフォトグラファー。同社を通じてアメリカ、ニューヨーク・タイムズ紙、イギリス、ガーディアン紙などに写真が掲載される。その後ファインアート作品に取り組む。2018年平遥国際写真祭(中国)展示、2017年コルガ・トビリシ国際写真祭(ジョージア)展示。2017年レンズカルチャー、エマージングタレントアワード(オランダ)受賞。2010年コニカミノルタ・フォト プレミオ年度特別賞(日本)。
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技術監修/写真家
北 義昭
YOSHIAKI KITA
1967年大阪府出身。1988年日本写真映像専門学校卒業、フリーアシスタントになる。1987年より国内を旅し、1991年以降、海外へと放浪の場を移し、ヨーロッパ・アフリカ・アジア・中南米などを撮影。2002年、日経ナショナルジオグラフィックコンテスト(日本語版)でグランプリを受賞。
元・宝塚大学造形芸術学部非常勤講師。Comment
1955年のネガは劣化しているうえ、ネガは紙焼き写真のための原板のという位置付けだったため、素手で扱うなど今ほど大切に扱われていないようですね。たくさんついた傷などの修復には相当時間がかかりますね。
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事務局長/WEB制作会社 代表
川口 雅武
MASATAKE KAWAGUCHI
1983年兵庫県出身。株式会社クレビスファクトリー代表取締役社長。
Comment
世界中のファンにディーンの姿を届けるよう大西氏から長年相談を受けていました。いま世の中が自動運転技術の開発などITで事故死しない社会の実現に挑んでいる中で、24歳で不慮の事故死を遂げたもっとも有名な人物を現代に復活させる意義はあります。VRなど最新の技術を使い今の24歳にも通じる展覧会を目指したいですね。
from U.S.A. to Japan
ジェームズ・ディーン「最期」の写真が
日本に渡った理由。
1977年ジェームズ・ディーンのファンであった大西清太氏がカリフォルニアのディーンの事故死の現場に「何もなくてかわいそうだった」と鋼鉄製の記念碑を建立しました。そのことでディーンを撮影した写真家ロスの妻ビューラさん(1907-1990)と親しく付き合うようになりました。
ロス夫妻の自宅でディーンとともに写真におさまったり、ロスのレクチャーを受けてディーンの撮影モデルとなるなど思い入れのあるビューラさんは1987年に1570カットの写真ネガとディーンゆかりの人形などを大西氏に譲り渡しました。
「ジミーの姿を多くのファンに見てもらいたい」と大西氏はビューラさんの思いを受け継いでいます。
49歳の超一流写真家は、
24歳の天才俳優の才能を引き出した。
写真家
サンフォード・ロスSANFORD ROTH
ピカソ、シャガール、アインシュタインらのポートレート写真で
国際的な名声を博した。
二人はディーンが事故死する日まで85日を濃密に過ごしました。写真家サンフォード・ロスは、「ジャイアンツ」のスチール担当写真家として、ディーンと撮影スタジオで出会いました。撮影の合間にディーンがロスのカメラに向かって演技したり、ロスの自宅に通いロスの妻のビューラとも親しく付き合ったり、太鼓をたたいたり、彫刻をしたりする姿がロス撮影のフィルムに多数残っています。表現者としてロスはディーンの才能を引き出していたことがうかがえます。ディーンが愛車で事故死する前後のカットに、事故現場に同行したロスの動揺として二人の強い友情を見てとることができます。
1906年ニューヨーク州生まれ。ジェームズ・ディーンはもちろん、ピカソ、ブラック、シャガール、ルオー、アインシュタイン、コレット、ストラビンスキーなどのポートレートで国際的名声を博し、1962年にローマで没した。
サンフォード・ロスの作品は、「ライフ」「ヴォーグ」「ハーパーズ」「バザール」「パリ マッチ」「オギー」をはじめとする数々の一流誌に載った。また、ロサンゼルス郡立博物館、シカゴ美術館、パサディナ美術館、サンフランシスコ美術館、ミルズ大学美術館などで個展を開いている。
作品は以下の美術館にコレクションされている
Museum of Modern Art, New York City, New York
Israel Museum, Jerusalem, Israel
Los Angeles County Museum of Art, Los Angeles, California
Academy of Motion Picture Arts and Sciences, Beverly Hills, California
Musee De La Photographie Ville de Mougins le Maire, Alpes-Maritimes, France
Norton Simon Museum of Art, Pasadena, California
Getty Museum Research Center, Los Angeles, California
Museum Ludwig, Cologne, Germany
メディア掲載情報
Media
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2019.09.25
9月25日発売のメンズファッション誌「Esquire(エスクァイア)The Big Black Book」 (ハースト婦人画報社、年3回発行)にてジェームズ・ディーンの特集を表紙と誌面20ページにわたって掲載していただいております。
書店のほかこちらから購入していただけます。
https://www.hearst.co.jp/brands/esquire/issue/19_0925
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2019.08.17
TBSテレビ番組「世界ふしぎ発見!」
午後9時〜10時
放送予定は変更の可能性もあります。番組ホームページはこちら
https://www.tbs.co.jp/f-hakken/
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2018.09.03
テレビ大阪の番組「やさしいニュース」
午後5時15分〜25分(番組内で5分ほどの特集)
放送予定は変更の可能性もあります。番組ホームページはこちら
http://www.tv-osaka.co.jp/yasashii/news/
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2018.08.03
関西テレビ番組「報道ランナー」
午後4時47分〜午後7時(番組内で10分ほどの特集)
放送予定は変更の可能性もあります。番組ホームページはこちら
https://www.ktv.jp/runner/
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2018.01.06
BS朝日番組「熱中世代 大人のランキング」
番組ホームページはこちら
http://www.bs-asahi.co.jp/sedai/lineup/prg_122/
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2017.10.20
毎日新聞夕刊1面(大阪本社発行、東京版などは社会面掲載)
オンライン版はこちら
https://mainichi.jp/articles/20171020/k00/00e/040/200000c
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ハリウッドのアイコンとしてのジェームズ・ディーンだけでなく、自動運転技術の開発など事故死しない社会を本気で目指す企業が相次ぐ中、24歳で不慮の事故で命を絶たれた若き才能を現代に復活させる意義は大きいといえます。日本各地、世界各地で今の24歳にも通じる展覧会を目指す意向であり、ご協力いただける企業さまは下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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歴史的写真の修復は専門技術のある写真家だからこそできることです。美術品として評価される品質に配慮しています。